タバコは100害あって一利なし

今すぐに禁煙を

現在たばこを吸っている人は、とにかく今すぐ禁煙です。「たばこを吸うとリラックスできる」と言う人がよくいますが、これはまったくの幻想で、ニコチンによって脳が編されている代表的な考え方です。

たばこは、がんのあらゆる要因の中でもっとも危険な発がん因子です。すべてのがんの30%はたばこが原因ともいわれます。それは裏返せば、もっとも効果的ながん予防法は「禁煙」だということです。やらない手はありません。たばこのがん発生リスクは吸っている本数が多いほど、また喫煙期間が長いはど、大きくなるのをご存じでしょうか。

1日の本数×喫煙期間(年)が400を超えると、がんの発生率が高くなるといわれます。1日20本なら20年で、1日40本吸うヘビースモーカーなら10年でこの数値に達してしまいます。

喫煙が習慣になっている人は「長い間吸ってきたし、今さら禁煙しても」と思うようですが、1日でも早くたばこをやめれば、それだけがんのリスク上昇を抑えられます。また禁煙を続けていれば、がんのリスクは確実に低下するのです。
たばこを吸うための言い訳でなくすぐにやめるべきです。

たとえば喫煙者の肺がん発生率は、たばこを吸わない人の4.5倍になります。それが禁煙して1~9年で肺がん発生率は3倍に、禁煙10~19年で1.8倍にまで低下します。

禁煙して20年以上が経過すれば、肺がんのリスクはたばこを吸わない人と同じになります。これは喫煙経験がある人でも、吸わない期間が長くなれば、たばこの害をはばゼロに近づけることができるということです。

禁煙はいつから始めても遅いということは決してありませんので、思い立ったが吉日、今日からぜひ実践してくだぜい。禁煙の具体的な方法としては、最近は薬や医師の力を借りることもできます。どこでも繋軽に安く手に入り、そのため覚醒剤より依存性が高いともいわれているたばこですので、長年喫煙を続けてきた人が自分の意思だけの力で完全な禁煙をするのは、なかなか難しいものです。

喫煙の習慣はニコチン依存症の状態をつくり、強く病的な喫煙欲求を生み出します。また、たばこを吸わないと血中のニコチン濃度が下がり、それに伴い頭痛やイライラといった不快な離脱症状が現れます。もし、自力で禁煙するのが困難だと感じた時は、ニコチンガムやニコチンパッチ(張り薬) などの禁煙補助薬を使うと、こうした症状を軽減できます。

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また近年は、医療機関で内服薬による禁煙外来を設けているところも増えています。この内服薬はニコチンガムやニコチンパッチと違って一切体にニコチンを取り入れずに、脳のニコチンレセプターに直接働きかけ、たばこを吸いたいという意欲が低下していくといぅ画期的な治療です。
次の条件を満たす人は、保険診療で内服薬などによる禁煙治療を行うことができます。

  • ニコチン依存症のスクリーニングテストでニコチン依存症と診断された人
  • 1日の喫煙本数×喫煙年数の値が200以上になる人
  • 直ちに禁煙することを希望している人

保険診療による禁煙治療は、3ヶ月(12週間)の間に5回ほど通院して診察や検査、薬の処方を受けるのが一般的です。費用はニコチンパッチの場合で約1万2000 円前後、内服薬を使用する場合、約1万8000円前後が目安です。

毎日1箱吸うと仮定した場合の3ヶ月間のたばこ代が3万6000 円前後となることを考えると、安いものです。

医師や医療スタッフという「伴走者」がいれば、長い禁煙の道のりも乗り越えやすくなります。地域の医療機関で気軽に相談してみてください。

なお、たばこに関しては、現在たばこを吸わない人でも、他人の吐き出す煙の受動喫煙には十分注意をしましょう。たばこの先から出る煙の方がフィルターを通して吸い込む煙よりも発がん物質や化学物質が多く含まれていますので、受動喫煙はできるだけ避けてください。

お子さんのいる家庭で、子どもの前でたばこを吸う親は幼児虐待をしているのと同然だと指摘する声もあるぐらいです。、飲食店は禁煙のお店を選び、、公共施設などでは人が吸っているたばこの煙になるべく近づかないてとです。家族や友人、同僚に喫煙者がい七計常的に煙を避けられない時鞍、卒.人のためにも周りの人のためにも、禁煙をお願いしましょう。

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