早期発見のために 自覚症状で安易に判断せずに、定期的な検査でがんを早期発見する15項目

がん細胞は多くの場合、10年~20年という年月をかけて成長します。正常な細胞ががん細胞に変異していく過程のどこかで、その流れにストップをかけられれば、がんを発症する確率が低下するといわれています。

その意味では、がんの予防として大切になるのが、乱れた生活習慣や食事の内容を見直し、必要な対策を行うことです。そうすればがんを未然に予防できる可能性があるといえます。

また万一がんを発症していたとしても、発見した時期が早ければ早いはど、治療によってがんを克服できる確率は高くなります。
一般に、病気の兆候をつかむのに有用と思われているのが、職場で行われる簡易な健康診断や自治体の特定健診です。働いている人であれば、毎年決まった時期に職場の健康診断を受けて、「要精密検査」といわれない限り「よかった。健康に大きな問題はないようだ」と安心しているはずです。

しかし、集団を対象としたこうした健康診断は、「がんの早期発見」という点では、まったく不十分です。数ヶ月前に受けた職場の健診で「異常なし」といわれていた人に、当院での内視鏡検査で早期のがんが見つかることは決して珍しいことではありません。

集団健診ではなく、人間ドックで細かく調べていれば大丈夫かというと、残念ながら、必ずしもそうとはいい切れません。

人間ドックなどで行われるがん検診にも、実はさまざまな誤解が潜んでいます。中には、がんの検査といわれていながら早期がんの発見にはほとんど役に立たない検査も数多く見受けられます。

繰り返し述べてきたように、早期がんの段階では、発症していてもまず自覚症状はありません。「症状がないから」「健康診断で異常を指摘されなかったから」と、自分の健康を過信してしまうのは危険なことです。

それでは、がんを早期発見するためには、どういう検査をどのように活用すればいいのでしょうか。効果的な検査方法や検査を受けるべき適切な時期を紹介します。

ガンの早期発見のために!がん にならないための「定期的な検査」15項目

  1. 職場の簡易な健診だけでは不足
  2. 早期発見のために 胃バリウム検査の精度とリスクとの兼ね合い
  3. 便潜血検査で陰性だからといって100%安心しない
  4. 腫瘍マーカー採血や検診などの一般採血では早期がんは見つからない
  5. 最新のPET検査も がん検診には万能ではない
  6. 簡易なガン検診の本来の目的まで理解する
  7. 40歳を過ぎたら胃の内視鏡検査を受ける
  8. 40歳を過ぎたら大腸内検査も行う
  9. 40歳を過ぎたら喫煙者、これまでに喫煙していた人は「胸部CT検査」を受ける
  10. 20歳以上の女性は年に1度は「子宮頸がん」検査を行う
  11. 女性は30歳代に「乳ガン検査」を欠かさない
  12. 胃痛や胃の不快症状は要注意、胃がんが隠れているケースも
  13. 大腸ポリープの切除は大腸ガン予防に有効
  14. 肝臓ガン予防のためにも肝炎ウィルス検査
  15. 定期的な検査は誕生月に行うなど家族全員で決めておく
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定期的な検査は誕生月に行うなど家族全員で決めておく

2人に1人ががんになるという今の時代、がん検診などの定期的な検査が大事なことは、なんとなく知っている、という人が多いと思います。そして早期発見がいかに大切かということです。

しかし現在、日本でがん検診を定期的に受けている人は、全体でまだ2~3割程度です。たとえば乳がん検診では、アメリカの受診率は70~80 % といわれます。検診によって早期発見・早期治療が可能になり、アメリカの乳がんによる死亡率は徐々に低下してきています。

イギリスやオランダなどの欧米先進国も、アメリカと同様の受診率を誇っています。それに対して、日本での乳がん検診受診率はわずか20%前後です。子宮頸がん検診もはば同じような数値です。国のほうでも、がん検診の受診を増やそうと種々のキャンペーンを行っており、以前に口では「家族を大切にしている」と言っていたり、実際に休日にどこかに連れて行ったりと家族サービスを細めに行っている方は多くいますが、自分の体や健康に対して普段から十分に気をつけず、定期的な検査も受けないような方は、実は家族に対してかなり無責任であるといわざるを得ません。

病気になってから慌てたのでは、その後の家族に肉体的・精神的・金銭的な大きな負担がのしかかってしまうからです。「がんだとわかるのが怖い」という理由もありますが、がんが怖いのは、命にかかわる状態にがんが進行するまで放置しているからです。

多くのがんは早い段階でわかれば、治療が可能です。また、定期検査で異常がないとわかれば本物の安心が得られるわけですから、いたずらに検査を恐れるのは無益なことです。他に、がん検診未受診の理由には「健康状態に自信があり、必要性を感じない」(24. %)という回答もありましたが、これも何度も繰り返すように、早期のがんには自覚症状がはとんどありません。健康状態に自信がある・なしにかかわらず、受けておくべきなのが、定期的な検査です。

また日本に特有といえるのが「心配な時はいつでも医療機関を受診できる」(22・0%)という回答でしょう。日本には国民皆保険があるため、もしがんを発症しても、他国に比ベれば比較的少ない金銭的負担で医療機関を受診することができます。

しかし、高齢者やがんが増えているわが国では、国民医療費は毎年1兆円という規模で増加し続けています。定期的な検査をきちんと受けたり、がんや病気にならない予防に力を入れて、病院にかからずに済むようになれば、個人の人生においてもメリットが多く、なおかつ国の医療費抑制という社会貢献にもなります。

がんの場合、気になる症状があったら病院を受診する、健康診断で引っかかったら医師に相談する、というのでは受診のタイミングが遅過ぎます。日頃から、定期的な検査や健康維持に必要な検査を活用し、積極的に予防に取り組んでいくことが大切です。

ぜひ定期的な検査を「家族の恒例行事」に加えていただきたいと思います。また「ガンにならない習慣」を、できるところから少しずつでも実践してみてください。それが、がんという病気を遠ざける道です。

日常生活に潜む発がんリスク | ガンにも負けないフコイダンのパワーと効能
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肝臓ガン予防のためにも肝炎ウィルス検査

原発性の肝臓がんは年間に約4万人の方が発病し、3万5千人が亡くなっています。 臓器別死亡者数では、男性では肺癌、胃癌についで第3位、女性では第5位。

そんな肝臓がんを予防する検査ということでは、肝炎ウイルス検査も、一度は受けておきたい検査のひとつです。そして肝臓がんの原因の約9割は、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスなどへの感染です。

肝炎ウィルスは血液や性行為などによって感染します。よくいわれるのは母から子への母子感染や輸血による感染ですが、もっとも多いのは「感染経路が不明」というケースです。

近年は若い世代を中心に、性感染によるB型肝炎ウイルスキャリアが増えているという指摘もあります。こうした肝炎ウィルスに感染していても、基本的には自覚症状はありません。初期の頃は、健康診断の肝機能検査で異常が出ることもありません。そのため感染に気づかないうちに肝臓の炎症が進んでしまい、やがて慢性肝炎や肝硬変、肝臓がんといった深刻な疾患へと進展してしまいます。

しかし、最近ではインターフェロン療法などの治療がめざましく発展しており、早めに感染に気づいて治療を行えば、肝硬変や肝臓がんへの進行を防ぐことができます。早期発見・早期治療のためには、やはり検査が重要になるのです。肝炎ウイルス感染があるかどうかは、血液検査で調べられます。多くの自治体では、肝炎ウィルス検査を無料で行っていますし、治療が必要になった場合に医療費の補助を行っている自治体もあります。

また保健所などで、HIV(エイズウィルス) やクラミジア、梅毒といった性感染症の検査の一環として肝炎ウイルス検査を行っているところもあります。これまで一度も肝炎ウイルスの感染を調べたことがないという人は、一度、自治体に問い合わせて検査を受けておくといいでしょう。

胃や大腸の内視鏡検査を行う際にも、エチケットとして内視鏡検査を受ける全員に肝炎などの感染症の検査が必須となり、内視鏡検査時の採血でも調べることができますので、医師に確認するといいでしょう。

肝臓がん「肝硬変からがんへの変化」 | 健康メモ
https://health-memo.com/2016/08/06/%e8%82%9d%e8%87%93%e3%81%8c%e3%82%93%e3%80%8c%e8%82%9d%e7%a1%ac%e5%a4%89%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%8c%e3%82%93%e3%81%b8%e3%81%ae%e5%a4%89%e5%8c%96%e3%80%8d/

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大腸ポリープの切除は大腸ガン予防に有効

ここ最近、急増している大腸がんは、いきなりがんとして現れるのは全体の約1割程度です。残りの9割は、大腸ポリープから徐々に変化して大腸がんに進行していくものです。そのため、がんになる前の大腸ポリープの段階で切除してしまえば、体に負担がかかることなく、大腸がんを防ぐことができます。

大腸ポリープ切除が「究極の大腸がん予防」といわれる所以です。検査で大腸ポリープが見つかったという場合、ポリープの数や大きさ、形などは人によってさまざまです。ポリープがひとつふたつというケースもあれば、10個以上のポリープが発生している人もいます。形状も単純に粘膜が盛り上がっているもの、きのこのように茎のあるもの、また粘膜を這うように広がる扇平なポリープもあります。

大腸ポリープ切除には、検査をしたあとに改めて入院して内視鏡手術を行う方法と、検査と切除を同時に行う日帰り内視鏡手術があります。

かなりの高齢の人や心疾患などの病気がある場合や、ポリープの数や形状により特殊な内視鏡切除を行うケースでは、入院手術が適当な場合もあります。しかし、ポリープの大きさや形状などのいくつかの基準をクリアすれば、日帰り手術で問題ない場合がほとんどであると思われます。

最近では、大腸ポリープを切除するために日を改めての1泊2日入院を推奨する病院が増えてきているように感じます。大腸ポリープ切除後の入院というのは、いわゆる出血や不測の事態がないかの経過観察のための入院であるため、入院中の医療機関側の手間がほとんどかからず、「ただベッドで寝ていて病院にいてもらう」だけの入院ということです。さらにポリープ切除は通常、午後に行う病院が多く、夕方近くに入院して翌日午前中に退院となるので、ベッドの回転率がとてもよくなります(午前と午後にわけて1 日のうちに2 人の患者さんでひとつのベッドを使うことができます)。つまり病院側は入院当日と退院日の2日間の入院費用を算定することができるため、医療業界では、大腸ポリープ切除後の入院は「寝かしておくだけのドル箱入院」とさえもいわれます。「安全、安心のために」を口実に多額の入院費や時間を取られてしまうのは、国の医療費抑制という観点からも疑問を感じざるを得ません。

大腸ポリープは大腸内視鏡の手元から挿入した電気メスや生検紺子といった切除用の器具で切除します。粘膜を切除するというと痛みを感じると思う人も多いようですが、大腸の粘膜には神経がないため、切除で痛みを感じることはありません。ポリープを切除したあとは、大きさによっては、数日間は、飲酒の制限や激しい運動や重い物をもつといった腹部に力がかかる行動は控えるようにするなどの制限がある場合もあります。ポリープの大きさや切除方法などにより、生活の注意点は少しずつ異なりますので医師によく確認してください。また大腸ポリープは一度切除しても、別の場所に別のポリープができることがよくあります。適切な検査間隔で大腸内視鏡検査を受けていくことが肝要です。

大腸がん「開腹手術が圧倒的に減少」 | 健康メモ
https://health-memo.com/2016/07/28/%e5%a4%a7%e8%85%b8%e3%81%8c%e3%82%93%e3%80%8c%e9%96%8b%e8%85%b9%e6%89%8b%e8%a1%93%e3%81%8c%e5%9c%a7%e5%80%92%e7%9a%84%e3%81%ab%e6%b8%9b%e5%b0%91%e3%80%8d/

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胃痛や胃の不快症状は要注意、胃がんが隠れているケースも

胃がん対策にピロリ菌除菌

がんの予防ということ視点でもおすすめしたい検査があります。まず、胃がんの予防として挙げられるのが、ピロリ菌感染の有無を調べる検査です。

40代以上の人や、30歳代以下であっても胃痛や胃の不快症状がある人は、胃内視鏡検査で早期胃がんの有無やピロリ菌感染の有無を調べることをおすすめします。前にも述べたように、一度ピロリ菌に感染すると、年齢とともに胃粘膜の萎縮が次第に進んでいき、強い胃粘膜の炎症が持続して、胃がんの発生リスクがより高くなります。

自分で出来る!胃がん検査、ガン胃がん検査セット(ピロリ菌検査含む) | ガンの予防対策と増殖抑制作用を高める
https://malignant-tumor.com/archives/302

胃粘膜の萎縮が高度に進行すると、むしろピロリ菌が生息できないほど荒れた胃粘膜(腸上皮化生)となり、ピロリ菌が消失することもあります。このため、血液検査や尿検査、UBT(尿素呼気試験といわれる袋に息を吹いてピロリ菌を検査する方法) などで、ピロリ菌感染の判定だけを行うのでは、胃がんの早期発見にはつながりませんので、胃内視鏡検査で粘膜の状態や胃がんの有無をきちんと確認することが重要となります。

内視鏡検査でピロリ菌感染がわかった場合は、薬を処方して治療を行います。1次除菌には2種類の抗菌薬と1種類の抗潰瘍薬がセットになった薬が使われるのが一般的です。7日間薬を服用して、その後4週間以上経過してから、ピロリ菌が消えているかどうかの判定検査を行います。

1回目で除菌に成功する確率は、およそ60~70 %程度だといわれています。1回目で完全な除菌ができなかった時は、薬を変更して2回目の除菌治療を行います。2回の治療で除菌できる確率は、95~97% に上ります。
f最近では、風邪をひいた時などに医療機関で必要のない抗生物質を簡単に処方されることが多くなってきており(ウイルス感染に抗生物質は効きません。効果があるのは細菌感染が疑われる時のみです)、ピロリ菌に耐性(抗生物質が効きにくくなってくる状態) ができてしまっていることが問題になっており、除菌率が以前と比べるとかなり低下してきています。

抗生物質のむやみやたらな乱用がここでも大きな問題となっています。ピロリ菌の除菌治療を成功させるポイントは、薬を飲み忘れたり途中でやめたりせずに、医師の指示を守って服用することです。自己判断で薬の飲み方を変えてしまうと、完全な除菌ができなかったり、薬に耐性をもったピロリ菌が現れて、除菌がより難しくなる可能性があります。

ピロリ菌の除菌治療は基本的に2回目までが保険適応となります。2度とも除菌に失敗してしまうと、3回目からは保険適応がなくなり、自費治療となります。3次除菌に関しては、まだ標準的な薬の内容がきちんと決まっていないため、医療機関ごとに使用する薬の種類は異なります。3次除菌を行っている医療機関はまだまだ少ないのが現状ですので、3次除菌を受けたい時はそのことを伝えて、専門の胃腸内科などで相談してください。

また、ピロリ菌は幼少期に感染することが大部分といわれていますので、一度、除菌に成功すれば再発することはまずありません。しかし、一般の人だけに留まらず、ドクターでさえも「除菌さえすれば胃がんのリスクがゼロになる」という勘違いをしている人が多くいます。一般に、除菌によって胃がんになるリスクは30〜40 % 程度減少するといわれています。

除菌をした後も、ピロリ菌の影響で胃粘膜が薄くなった萎縮性胃炎は元には戻らず、薄い粘膜のままです。特に萎縮性胃炎や腸上皮化生のある人は、除菌後も定期的な胃内視鏡検査が必要になりますので注意しください。

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女性は30歳代に「乳ガン検査」を欠かさない

マンモグラフィだけでなくエコー検査も欠かさない

乳がんについて、女性は、30歳前半から徐々に増え始め、他のがんに比べて比較的若い頃から注意が必要ながんの代表です。

乳がんの検査で一般的なのが、マンモグラフィと超音波検査です。視触診という方法もありますが、見て触れて診断できるぐらいの乳がんはすでにかなり進行していることが多く、死亡率を下げる効果はないという結果が出ています。

ただし、マンモグラフィで異常がなくてもエコーでがんが発見されるケースもまだまだ多いので注意が必要です。マンモグラフィとは、乳房専用のX線検査のことで、専用の装置で乳房を挟むようにして撮影するため、多少の痛みを感じることもあります。

マンモグラフィは乳がんを白く描出しますが、乳腺も同様に白く写し出されてしまいます。そのため乳腺密度が濃いと乳腺の中に乳がんが隠れてしまい、発見しつらくなってしまいます。

日本女性は欧米女性と比べて乳腺密度が濃い人が多いため、マンモグラフィによる検査が比較的不得意とされて新しい検査方法のため十分なデータがなく、今後のデータの蓄積が望まれる検査のひとつだといえます。

乳房MRI検査は磁気で撮影するため、被ばくしないという利点がありますが、検査費用が比較的高く、撮影時間もマンモグラフィに比べて長く、検査を行える施設が限られているため、大人数を安価にさばく集団検診には不向きだといえます。

世界的に検証されたデータが多いマンモグラフィは検診を継続的に行うと死亡率を20%はど低下させるといデータもありますので、30歳を過ぎたら一度はマンモグラフィと超音波検査を受けてみることをおすすめします。

マンモグラフィを受けてみると自分の乳腺密度が濃いのか薄いのかがわかりますし、薄い場合はマンモグラフィが自分にとって有用な乳がん検査だと認識でき、濃い場合は自費負担となりますが乳房MRI検査などに今後切り替えるきっかけになると思います。

マンモグラフィを受けることによって、がんの有無だけではなく、自分の乳腺の状態を知ることができ、今後受けるべき乳がん検査の戦略を立てることができるという点では非常に有益なことだといえます。ただ漫然とマンモグラフィを受けるのではなく、マンモグラフィの利点・欠点をきちんと理解したうえで検査を受けるようにすることをおすすめします。

乳がん「大きさよりリンパ節」 | 健康メモ
https://health-memo.com/2016/05/19/%E4%B9%B3%E3%81%8C%E3%82%93%E3%80%8C%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%95%E3%82%88%E3%82%8A%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E7%AF%80%E3%80%8D/

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20歳以上の女性は年に1度は「子宮頸がん」検査を行う

これは女性に限った検査ですが、20歳以上の女性は、1年に1度は、「子宮頸がん検査」を受けておくと安心です。

「子宮ガン」2つのタイプがある | 健康メモ
https://health-memo.com/2016/06/04/%e3%80%8c%e5%ad%90%e5%ae%ae%e3%82%ac%e3%83%b3%e3%80%8d2%e3%81%a4%e3%81%ae%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%97%e3%81%8c%e3%81%82%e3%82%8b/

子宮がんには、子宮の上部の広い内腔をもつ子宮体部という部分にできる「子宮体がん」と、子宮の下側の細くなっている頸部にできる「子宮頸がん」の2種類があります。

子宮体がんは子宮の内膜に発生するがんです。月経がある年齢の女性では月経によって子宮内膜が定期的にはがれ落ちるため、子宮体がんが発生する頻度は少ないとされていましたが、近年では食生活の欧米化による肥満や月経不順の方の増加などにより若年者にも多くみられる傾向にあります。

閉経後の50〜60代に発症する人が増え、妊娠・出産を経験していない人に比較的多いとされています。一方の子宮頸がんは、ヒトパピローマウィルスというウィルス感染が原因で起こること多いがんです。

20歳代の若年層で発生率が急激に増加して、30~40歳代に発症のピークがありますが、がん検診で早期発見が可能ながんとして知られています。

子宮頸がん検査では、腹鏡を用い子宮頸部を直接観察し、表面の粘膜やおりもの(帯下)の状態を調べます。がんが発生しやすい部位を中心に綿棒やへラ、ブラシで擦り、細胞を採取し顕微鏡で詳細な評価(細胞診) をします。

検査後にまれに出血するケースもありますが、はとんど痛みはありません。細胞診と合わせて、ヒトパピローマウィルスの感染を調べる検査もよく行われます。細胞診で異常がみられた場合は、コルポスコピー(腹拡大鏡)検査で子宮頸部の粘膜を詳細に観察し、粘膜の組織を採取することもあります。

子宮頸がん検査は、一般の産婦人科や女性専用クリニック、健診センターで受けられます。「自宅でできる子宮がん検診」といった自分で行う簡易な子宮がん検査などもありますが、がんが発生しやすい部位から細胞が上手くとれていない場合が多いため、おすすめできません。

細胞診で異常がなく、ヒトパピローマウィルスへの感染もない人では、2~3 年に一度の子宮頸がん検査でいいと思います。しかしウィルス感染がある場合は、1年に一度、・細胞診を継続したはうがいいとされています。検診受診者のうち約1%程度に精密検査が必要となり、精密検査が必要な受診者の中で実際にがんが発見されるのが約10% 近くと高率であることからも検診の重要性がわかります。

子宮頸がんの予防に関しては、ワクチン接種が有効とされています。ヒトパピローマウィルスは性交渉で感染するため、10代前半のうちにワクチンを接種しておくと、その後ウイルスと出会う機会があったとしても、ウィルスの増殖を抑え、ウィルス由来のがん発生は確実に減少します。

性交渉経験が既にある女性への有効性もある程度あるようです。しかしワクチンで予防できない子宮頸がんも存在すること、ワクチン接種によって重篤な副作用を招く可能性があることも忘れてはなりません。ちなみに子宮体がんは、今のところ、効果が認められたがん検診法はありませんが、骨盤MRIや経腱超音波での子宮内膜の評価が発見には有用とされています。

子宮体がんは比較的早期の段階で出血が起こることもあるため、不正性器出血があった時にはすぐに医療機関を受診すれば、早期発見につながります。

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40歳を過ぎたら喫煙者、これまでに喫煙していた人は「胸部CT検査」を受ける

男女ともに40歳以上の人で、喫煙者、さらに過去に喫煙歴のある人は特に注意をして、1〜2年に1度の胸部CT検査を受けておきたいものです。

肺がん検査として、もっともよく行われているのは胸部単純X線検査です。この胸部単純X線検査では、一般的に肺がんの大きさがっ品程度の大きさにならないと画像としてとらえにくいという欠点があります。

レントゲン検査は、撮影も簡単ですし、費用も安く大人数をさばく検診などでは大変有効ですが、早期発見という点では適している検査ではないといわざるを得ません。
画像を読影する医師の技量にかなり左右される面がある検査のひとつであり、早期の肺がんはもちろんですが、かなり進行した肺がんですら、できている部位によっては見落としや発見しつらい面が多々あることでも有名ですので、注意が必要です。

肺がんの早期発見に有用とされているのが、胸部CT検査です。CTとは、computerized tomography の略で日本語でコンピュータ断層撮影装置といいます。
これは体の外周からX線を照射し、コンピュータ処理によって人体を輪切り状にした断層写真をつくる画像検査です。CT検査では、単純X線検査では判別できないような小さな病変や、X線では映りにくい部位の異常も詳細に見ることができます。

日本では、肺がんの一次検診にCTを使うケースはまだ限られていますが、米国ではCT検診を年に一度受けることでがんの死亡率が20 %低下したというデータもあります。

今後は、CTによる肺がん検診が増えていく可能性も考えられますが、被ばく量が胸部単純X線検査に比べて多いという点は考慮しないといけない問題だと思われます。

特に喫煙者や喫煙歴のある人、喫煙者のそばにいて副流煙に接する機会の多い人は、人間ドックや検診センターなどで、高分解能CTによる肺がん検診を受けてみるといいと思います。先にも述べたように、PET検査は肺がんの早期発見には適さないので注意してください。

自分でできる!肺ガン検査キット | ガンの予防対策と増殖抑制作用を高める

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40歳を過ぎたら大腸内検査も行う

40歳を過ぎたら胃の内視鏡検査を受けると紹介しましたが、同じく40歳を過ぎたら大腸内検査を行うことが早期ガンの発見には必須です。

男女ともに40代以上の人は、数年に一度は「大腸内視鏡検査」も受けることが非常に大切です。検査の頻度は、大腸ポリープや家族内の遺伝の有無など、各人でそれぞれ変わってきます。

大腸がんは胃がんに比べると進行が比較的緩やかであるとされているため、大腸ポリープが検査で見つからなかったような方は検査間隔を徐々に空けていっても問題ないと思われます。

大腸がん検診の検査法として、もっともよく行われているのが便潜血検査ですが、便潜血でわかる大腸がんは前述したとおり、かなり進行した状態のがんであるケースが多いのです。

早期の大腸がんや大腸ポリープの段階で早期発見したいのであれば、やはり大腸内視鏡検査が最適な検査法です。大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡(大腸カメラ) を入れて、大腸の粘膜全体を観察するものです。がんだけでなく、将来がんに変化するポリープなどの微細な病変も、発見できる確率の高い検査です。大腸内視鏡検査も、一般には胃内視鏡の場合と同じように「つらい・苦しい」というイメージが少なくないようです。

検査を受ける人がつらいと感じるポイントは3点あります。
ひとつは、検査の間中、スコープが肛門を刺激し続ける機械的な圧迫感があること。また複雑に曲がりくねった大腸にスコープを通していくには高い技術が必要です。
内視鏡医の技量によっては、S状結腸や横行結腸でスコープをうまく折り畳めず、内視鏡を押し込まれることで、腹部全体を棒で突き上げられるような痛みと圧迫感が生じることがあります。
3つ目は、大腸内視鏡検査では、胃の場合と同様に大腸の粘膜を広げて観察する必要があり、大腸に空気をパンパンに入れるので、下腹部やおへその周辺に不快な膨張感を感じる、ということです。大腸は、150cmほどの長い管がアコーディオンのようにギネッと折り畳まれて70cmほどの長さになってお腹の中に収まっています。

そのため大腸内視鏡検査では、大腸の内壁の襲を十分に広げて、ヒダとヒダの間に隠れた病変まで見逃さずに観察することが重要です。上のヒダを広げるために大腸に空気を入れるのですが、鎮静剤を使わない従来の検査では、この時の膨張感による苦痛が強いため、内視鏡医は短時間で観察せざるを得ず、詳細な診察ができないというデメリットがありました。精度の高い検査を受けるためには、大腸内視鏡検査も軽い鎮静剤を利用して十分に観察ができるタイプの検査を選ぶことが大切です。

さらに、一部の病院やクリニックでは空気の200倍ほど吸収の早い炭酸ガスを使用することで、検査後のお腹の張りをなくす工夫をしています。

また大腸内視鏡は胃カメラよりもより挿入に高い技術が必要になりますので、医師の経歴などを確認し、内視鏡検査・治療を専門にしている医師を受診すると安心です。この検査でポリープやがんと疑われる病変が見つかった時は、特殊染色や拡大機能を利用して詳しく調べます。内視鏡で治療可能と判断した場合には、その場で内視鏡治療を行い切除することも可能です。大腸内視鏡検査は、ポリープがまったくない人であれば2〜5年に一度くらいでいいでしょう。過去にポリープがあった人や家族内に大腸がんや大腸ポリープの有無がある人は、医師と相談して検査の頻度を決めていきます。

どうしても時間がとれない人のための自分でできる!病院に行かずに行う大腸ガン検査キットも活用しましょう。

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40歳を過ぎたら胃の内視鏡検査を受ける

男女ともに40歳を過ぎたら、年に一度、胃内視鏡検査を受けることはガンの早期発見には欠かせません。一般的な胃がん検診の検査法には、先にも挙げた胃バリウム検査の他、ペプシノゲン検査、ヘリコバクター・ピロリ菌抗体検査、胃内視鏡検査などがあります。

ペプシノゲン検査というのは、胃の消化酵素ペプシンをつくるペプシノゲンという物質を調べる検査です。この検査は胃の萎縮(胃粘膜の薄さ)の度合いを調べるもので、胃粘膜の萎縮がある人は胃がんのリスクが高いという、間接的に胃がんリスクを推測するものです。

直接的に胃がんを見つける検査ではないので、注意してください。また胃の萎縮が進んで腸上皮化生という状態になると、ピロリ菌が生息できないほど荒れた胃粘膜となり、発がんリスクが高い状態にもかかわらず、ピロリ菌が消滅してしまうことがあります。ピロリ菌の有無だけを調べるヘリコバクター・ピロリ菌抗体検査も、

ピロリ菌の有無を調べるだけであるため、胃がん検査としてはまったく不十分です。最近、ABC検診(別名/胃がんリスク検診) という胃がんのリスクを血液検査から推察する検診が行われるようになってきています。ABC 検診とはピロリ菌感染の有無とペプシノゲン判定による胃粘膜の萎縮(薄さ)の程度を血液検査で調べ、胃がんになるリスクをAからDに4分類します。その分類でリスクがあると判定された方には胃内視鏡検査による精密検査がすすめられています。

血液検査のみで行えるため手軽ですが、胃がんそのものを見つけることができる検査ではありませんし、一度検査を受けた方はその後の定期検査に用いることができません。あくまで胃がんリスク検診(リ・ス・ク)であって、胃がん検診とは違います。胃がん検診としていかにも胃がんを血液検査だけで簡単に見つけることが可能だと謳っている事業者もいますので注意してください(自宅で簡単にできる胃がん検診などと宣伝している場合もあります)。

胃がんには大きくわけて、比較的悪性度の低い分化型と悪性度の高い未分化型の2つのタイプがあります。ABC検診は分化型胃がんのリスクを判定しますが、未分化型胃がんのリスクは判定できません。未分化型胃がんの割合が半数近くあるとの報告もありますので、胃がんの半数近くが無意味な検査となってしまう可能性があることにも注意が必要です。

胃のがんを調べるのであれば、粘膜を詳細に直接診ることができる胃内視鏡検査が最適です。よく胃内視鏡検査の欠点として挙げられるのは、口から内視鏡(胃カメラ)を入れるのが「苦しい、つらい」」という感覚です。つらいと感じる理由はおもに3点あります。ひとつは、内視鏡が喉の奥から食道に入る時に、「おえっ」となる嘔吐反射が起こること、ふたつ目が喉にスコープが触れている機械的な圧迫感、そして3つ目が胃の内部を観察するために胃の中に空気をパンパンに入れるため、胃の膨張感や突き上げられるような苦しさが生じる、ということです。

最近では、軽い鎮静剤を使うことで、胃内視鏡検査のこうしたデメリットを克服できるようになってきています。検査を受ける人は軽くウトウトした状態で過ごせますし、検査する内視鏡医も胃粘膜の襲を伸ばして粘膜を隅々まで十分に観察できるのが利点です。胃内視鏡検査には、検診などでも多く採用されている「経鼻内視鏡検査」といって、スコープを鼻から入れて食道や胃を観察するタイプもありますが、この場合は鎮静剤を使わないのが一般的で、検査中の患者さんが苦痛からゲップを頻繁にしてしまうことも多くあります。

そのため、胃の中に空気を十分に入れることができずに、粘膜を十分に伸ばした状態での観察がきちんとできないこともありえます。また経鼻内視鏡は、狭く出血しやすい鼻の中を通すためにスコープが細いのが特徴です。先端についているカメラのレンズも小さく、光源も暗いため、解像度が低い暗い画像になり、視野も狭くなってしまいます。やはり検査の精度という点では、口から入れるハイビジョン画像の胃カメラに利点があります。さらに、ハイビジョン内視鏡であれば広い視野で明るく詳細な画像が得られ、観察においても処置においても、性能が格段に高くなります。

また、健診センターなどで行われている流れ作業での内視鏡検査を受ける際にも注意が必要です。多くの検査数を短時間でさばかなければいけないため、あらかじめ検査時間が短く設定されていることが多く、健診契約のお金の関係から、「生検検査などは行ってはいけない」などと制約も多く存在しており、十分な精度という点で注意が必要です。こうした検査方法や使用機器の詳細にっいても、医師や健診センターによく確認して、納得して内視鏡検査を受けることを心がけるといいでしょう。

胃内視鏡検査で胃がんが疑われる粘膜異常が発見された時は、特殊な薬液で粘膜を染色したり、その部分の細胞を採取して顕微鏡で精密検査を行い、がんの有無などを調べます。胃.がんの進行は大腸がんなどと比べると比較的早いとされているため、40歳を過ぎたら胃内視鏡検査は1年に1回程度定期的に受けるべきでしょう。
以前ピロリ菌がいた方や胃粘膜の萎縮や腸上皮化生があるなどリスクの高い人は特に注意して、厳密にチェックしていくことが大切です。

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