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ゾラデックス(一般名:酢酸ゴセレリン)

男性にも女性にも代表的なホルモン療法剤

製造・販売元
アストラゼネカ株式会社
対象患者
  • 前立腺ガン
  • 閉経前乳ガン
用法
皮下投与する
有効率
71%(前立腺ガン)、32.1%(閉経前の進行・再発ガン)
副作用
  • 顔面紅潮
  • 注射部位の局所反応
  • 性欲減退
  • 勃起力低下
  • 浮腫
  • 発汗
  • 乳房膨張
  • 圧痛
  • AST(GOT)上昇、GPT上昇
  • GPT上昇
  • LDH上昇
  • ALP上昇
  • トリグリセライド上昇
  • コレステロール上昇
  • ほてり
  • めまい
  • 肩こり
  • コスト
    55,635円
    禁忌
    • 妊婦または妊娠の可能性がある
    • ゾラッデクスの成分またはLH-RH作動薬に対して過敏症の既往歴がある

    ゾラッデクスの紹介

    ゾラデックスは、前立腺ガンとhH閉経前乳ガンにホルモン療法として使われる代表的な薬です。

    へその横のあたりに皮下注射する

    ゾラデックスは経口薬では効きませんので、皮下に注射をして投与します。一般には4週間から30日に1回、腹部のへその横あたりに皮下注射をします。これをつづけますと、前立腺がんではおよそ70% 、再発乳がんや進行期の乳がんでは閉経前であれば30%前後に有効性があります。

    ゾラデックスは視床下部から刺激をされて下垂体から出ている「LH-RH」というホルモンに対して作用します。そのためホルモン系統のバランスが悪くなりますので、ほてりや頭重感、めまい、肩こりといった、いわゆる更年期障害のような症状が副作用として出ます。

    ゾラデックスを投与しているとそのほかに、少し体重がふえたり、肝障害しぼうが出ることがあります。中性脂肪や脂肪などの吸収が良くなって、この二つじょ、つしょ、つの値が上昇してくる場合があります。かんぞうまた肝臓にも脂肪がついて脂肪肝になることがあります。体重が増えすぎないように気をつける必要があります。へいようほかのホルモン療法剤を併用する場合があります。前立腺ガン閉経後乳ガン2つのがんに対して、有効性がきちんと示されていますので、今後も使われていくと思います。

    投与中の日常生活

    ゾラデックスを投与中は、妊娠することはできません。ホルモンのバランを故意に制御していますので、更年期障害などの症状がでることを重要視する必要があるでしょう。アリミデックスと同様に、投与しはじめたころに軽い吐き気がありますが、その後は吸収がよくなったり、肥満や肝障害が出る場合があります。

    食事の量や飲酒量を急にふやしたりしないように気をつけたほうが無難です。運動はむしろしていただいたほうがいい場合が多いようです。日光や喫煙、運転などではとくに気をつける必要はありません。

    アリミデックス(一般名:アナストロゾール)

    経口薬で再発率の低下を示した

    製造・販売元
    アストラゼネカ株式会社
    対象患者
    閉経後乳ガン
    用法
    錠剤を服用する
    有効率
    33.33%
    副作用
    • ほてり
    • 吐き気
    • 脱毛など
    コスト
    662,6円
    禁忌
    • 妊婦または、妊娠の可能性がある
    • 過敏症の既往歴がある

    アリミデックス紹介

    アリミデックスは閉経後乳ガンに最もよく使われる薬です。ノルバデックススを使った代表的なホルモン療法と比較すると、5年間で有意な差が出たということで有名になった薬です。

    経口薬で長期に投与できる

    経口薬であること、長期に投与できるということがアリミデックスの利点です。投与をはじめたばかりのころに、ほてりや吐き気が多少みられる点をのぞくと、比較的安全に長く使うことができる薬です。

    アリミデックスは閉経後乳ガンの薬ですので、妊娠している方や若い方には、使いにくい薬です。残念ながらアリミデックスはまだ、この薬単独での成績しか報告されていません。

    ホルモン剤や抗ガン剤と併用した場合に、はたして効果が増強されるかどうかについては、成績がまだ出ていません。現在は単独で使うことが原則になっています。乳ガンの術後に再発を予防する場合、投与していない方にくらべると投与していた方が、5%以上再発が少なくなること、そしてそれがノルバデックスを使った代表的なホルモン療法よりも優れていることが最近報告されました。

    投与中の日常生活

    投与しはじめたころに軽い吐き気がありますが、その後は一般に吸収がよくなったり、肥満や肝障害が出る場合があります。食事の量や飲酒量を急にふやしたりしないように気をつけたほうが無難です。運動はむしろしていただいたほうが良い場合が多いようです。日光や喫煙、運転などではとくに気をつける必要はありません。