ロイスタチン(一般名:クラドリビン)

まれな白血病から今後主なリンパ種へと応用されつつある

製造・販売元
ヤンセンファーマ 株式会社
対象患者
ヘアリセール白血病
用法
静脈内に点滴注射する
有効率
70%
副作用
  • 感染症
  • 悪心
  • 発疹
  • 頭痛
  • 体重減少
  • 発熱など
コスト
90,498円
禁忌
  • ロイスタンチンに対して過敏症の既往歴がある
  • 妊婦または妊娠の可能性がある

ロイスタンチンの紹介

ロイスタチンは、最近認められたばかりの新しい薬です。日本では現在、「ヘアリーセル白血病」という非常に珍しい白血病にしか保険が適用されていません。ヘアリーセル白血病は、日本で1年に数十例もない白血病です。2002年の12月ごろには、悪性りンパ腫について保険が承認されることになっています。アメリカではすでに悪性リンパ腫全体に保険が承認されていて広く使われています。

白血病やリンパ腫に効く

ロイスタチンは代謝括抗薬の1つで、副作用としては白血球減少や血小板減少、肝障害などが知られています。ロイスタチンだけでは30~40%の有効率ですが、比較的おとなしく悪くなるような白血病やリンパ腫に効くことが分かっています。
海外では、いくつかの薬と組み合わせた臨床試験が行われて、有効であるということが示されています。しかし日本では残念ながらまだ認められていません。妊婦や妊娠している可能性がある方には投与できません。

投与中の日常生活

白血球減少がなければ、入浴についてはとくに注意することはありません。1~2回の投与では白血球の数が下がることはありませんので、普通の生活をしていてかまいません。

くり返し何コースかを行うと、白血球減少がおこることがあります。その場合には、なるべく清潔にして、入浴を頻繁にしたり、シャワーを頻繁にすることをおすすめします。食事については、白血球減少がなければ、とくに問題にする必要はありません。

白血球の数が少ない場合には、できるだけ火が通ったものを食べるように心がけたり、納豆やヨーグルトなど生菌が入っているものを避けることが重要です。運動ではとくに制限する必要はありません。車の運転も可能です。飲酒や喫煙もとくに問題はありません。

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